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「砲弾数10分の1」のウクライナ、東部要衝アウディーイウカ撤退…新総司令官に試練 - 読売新聞オンライン

 ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は17日、東部ドネツク州の防衛拠点アウディーイウカから部隊を撤退させると発表した。ロシア軍が制圧を狙って攻勢を強めており、露軍による包囲と兵士の犠牲を避けるためだとしている。露軍に主要な補給路を寸断され、撤退の判断に傾いたとみられる。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、ミュンヘン安全保障会議の演説で、撤退は兵士の命を守るための「正しい判断だ」と強調した。露軍は「数万人の兵士を死なせてきた」として、敵に大きな損害を与えたと語った。

 アウディーイウカはドネツク州の中心都市ドネツクの約15キロ北にある工業都市。露軍の侵略前は約3万人が住んでいた都市は露軍の空爆などで荒廃し、1000人程度が残るだけだった。

 8日に総司令官に就いたばかりのシルスキー氏にとっては最初の大きな試練となった。米欧からの支援停滞により前線でのウクライナの兵器不足は深刻で「10対1の砲弾数で敵が進軍し、(撤退が)唯一の正しい解決策だ」(ウクライナ軍司令官)との指摘も出ている。

 ロシアは一方的に併合したドネツク州全域の制圧を狙ってきた。アウディーイウカに昨年10月から約4か月間、犠牲をいとわず猛攻を続けてきたのも、全州制圧の見通しが立たない中、3月の大統領選に向けた「戦果」を得るためとみられている。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、露軍がアウディーイウカの北西約48キロに位置し、ウクライナ軍が輸送拠点にしているポクロウシクを次の標的にする可能性があるとの専門家の指摘を報じている。

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