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ロシア国防相「ドニエプル川東岸を回復」「ウクライナ軍の掃討完了」とプーチン氏に報告 - 産経ニュース

プーチン大統領(右)に報告するショイグ国防相(タス=共同)

ウクライナ侵略を続けるロシアのショイグ国防相は20日、プーチン大統領と面会し、南部ヘルソン州のドニエプル川東岸に位置する集落クルインキで露軍がウクライナ軍部隊の掃討を完了し、東岸全域の支配権を回復したと報告した。ショイグ氏は同日、タス通信のインタビューにも応じ、ウクライナ軍が昨年6月に着手した反攻に終止符が打たれたとの考えを示した。

ウクライナ軍は現在、露軍の前進を食い止める防衛戦術に移行。突出部となっていたクルインキの重要性は低下しており、露軍による奪取が事実だったとしても戦局への影響は限定的だとみられる。ウクライナ側は20日時点でクルインキの状況に言及していない。

ショイグ氏のインタビューの様子は国営テレビも放送した。3月に大統領選を控えるプーチン政権は、今月17日の東部ドネツク州アブデーフカ制圧に続くクルインキの奪取で露軍が優勢であると国民に示し、プーチン大統領の再選に弾みをつける思惑だとみられる。

ヘルソン州では2022年11月、ウクライナ軍が州都ヘルソンを含むドニエプル川西岸を奪還。以降、ドニエプル川東岸を支配する露軍と、西岸を保持するウクライナ軍が川を挟んでにらみ合いを続けてきた。

ウクライナ軍は23年秋、ドニエプル川を渡河し、クルインキ周辺に拠点を確保。ロシアの実効支配下にある南部クリミア半島方面に進軍するための足掛かりとする狙いが指摘された。

東部の戦況に関し、ウクライナ軍の現場部隊の副司令官は20日、アブデーフカを掌握した露軍が次の目標として西方の集落ラストチキノの制圧を狙っているとの見方を示した。ウクライナ軍高官は20日、南部ザポロジエ州の最前線の集落ロボティネ周辺でも露軍が攻勢に出ていると報告した。

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