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ウクライナ軍総司令官、ゼレンスキー氏との確執深まる-再び政府批判 - ブルームバーグ

ウクライナのザルジニー軍総司令官が、ゼレンスキー大統領との対立を激化させた。侵攻を続けるロシアとの戦争が重要な局面にある時期に、ウクライナ政府内の権力闘争がエスカレートしている。

  サルジニー氏はCNNに 寄稿し、官僚体制がウクライナ防衛産業の障害になっていると指摘。限られた資源に対処するため2024年は「訓練と戦闘で新たな考え方」が必要になると論じた。

  ザルジニー氏は軍総司令官としての将来が危ぶまれている。事情に詳しい関係者によると、ウクライナの反攻が昨年秋に頓挫し軍の再活性化を目指すゼレンスキー氏は1月29日の会合でザルジニー氏に退任を求めたが、ザルジニー氏は拒否した。米国による軍事支援の先行きがますます怪しくなる中で、2人の確執は深まっている。

  CNNへの寄稿記事の大部分は、規模で下回るウクライナ軍が前線を死守し、占領されているクリミアからロシア海軍の大半を追い払うことを可能にしたドローンを含む無人システムで優位に立つ必要性など、戦争戦略に焦点を当てている。軍情報当局が1日に投稿した動画に従うと、ウクライナは水中ドローンでロシアの戦艦「イワノベツ」を撃沈した。

  同時にザルジニー氏は、徴兵が遅く、不十分だとして政府をあらためて批判。ウクライナ支援国は原材料不足に直面しているとの見解も示した。

  「ウクライナは不完全な規制枠組みや、防衛産業の部分的な独占が引き続き足かせとなっている。これが弾薬など生産のボトルネックを引き起こし、支援国の供給への依存をいっそう深めている」と主張した。

Volodymyr Zelenskiy with Valeriy Zaluzhnyi in November 2023.

ゼレンスキー大統領とザルジニー軍総司令官(2023年11月)

Source: ウクライナ大統領府

  ウクライナはまた、「主要同盟国からの軍事支援減少」を目の当たりにしているともザルジニー氏は説明。

  「人的資源の動員という点で敵が大きな優位を得ており、不人気な措置の活用なしにはウクライナの国家機関が人員の水準を改善できないことと比較してどうかという問題を、われわれは認めなくてはならない」と続けた。

  ゼレンスキー氏はザルジニー氏について、沈黙を守っている。

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原題: Ukraine’s Army Chief Stokes Rift With Zelenskiy Over War (1)(抜粋)

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