チリ中部や南部で大規模な森林火災が発生し、4日までに少なくとも51人が死亡、住宅など千軒以上が被害に遭った。地元メディアが伝えた。ボリッチ大統領は3日の声明で、気温上昇や強風、湿度の低さが消火活動を難しくしているとの認識を示した。
火災は首都サンティアゴから西に100キロの港湾都市バルパライソ周辺など国内92カ所で相次いだ。ボリッチ氏は「避難するよう指示を受けたら、迷わず逃げてほしい」と訴え、早期の被災者支援も約束した。
火災の原因は調査が進められているが、沖合の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」の影響による気温上昇が背景にあるとも報じられている。森林火災に関連し、自宅で溶接作業中に火災を起こし牧草地に延焼させたとして1人が拘束された。(共同)
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