【ベルリン＝中西賢司】先進７か国（Ｇ７）首脳は、ロシアのウクライナ侵略から２年となった２４日（日本時間２５日）、テレビ会議を開き、ウクライナへの揺るぎない支援を約束する共同声明を発表した。対露制裁の実効性を高め、ロシアの武器取得・生産を支える第三国の企業や個人への制裁を強化する姿勢を強調した。
Ｇ７首脳は声明で「ウクライナは２年間、ロシアの違法な侵略に抵抗し、主権と独立を守る意志を証明してきた」と指摘。ロシアに侵略の即時停止と無条件撤退を要求し、すべての国にロシアの侵略を容認しないよう求めた。
また、ウクライナに対する長期の安全保障支援や復興支援に協力すると表明。対露制裁を完全に履行し、必要に応じて新たな措置を取るとした。ロシアに弾道ミサイルを供与する北朝鮮を非難し、イランに軍事支援の停止を求めたほか、軍事転用が可能な物資が中国企業を経由してロシアに移転しているとして懸念を示した。
会議の冒頭ではウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が演説した。各国による２年間の支援に謝意を示した上で「あなた方を頼りにしている」と述べ、支援の着実な履行を求めた。
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