イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、米英軍が同組織の拠点に空爆を実施したことに対する反撃を行うと表明した。
米英軍は3日、紅海を通航する商船に対するフーシ派の攻撃を終わらせるための作戦の一環として、イエメン国内13カ所を標的とする空爆を行った。今回の一連の攻撃は、米英主導で1月11日に最初の作戦が行われた以降で最大規模。
米英がフーシ派拠点数十カ所攻撃、シリア・イラクでの空爆に続き
フーシ派のヤヒヤ・サリー報道官はX(旧ツイッター)に投稿した声明で、ガザ地区のパレスチナ人を支援するという「われわれの道徳的、宗教的、人道的な姿勢がこれらの攻撃によって妨げられることはない」と表明。今回の攻撃に対する「対応や罰」は不可避だとした。
またフーシ派政治部門のアリ・アルカホム氏は、今や戦端が開かれており、同組織には反撃する軍事力があると述べた。
サリー報道官によれば、イエメン全土の標的に対して約48回の空爆が行われたという。これより先、米国防総省は13カ所にある36のフーシ派拠点が標的だったと説明。具体的には武器貯蔵施設やミサイルシステム、発射装置、防空システム、レーダーを狙った攻撃が行われたとしている。
イラン外務省のナセル・カナニ報道は声明を通じ、米英は「混乱、無秩序、不安、不安定をあおっている」と非難した。
英国のシャップス国防相は今回の攻撃について、商船や軍用船への「容認できない」攻撃に対する「適切かつ的を絞った」対応であることに変わりはないと説明。「これはエスカレーションではない」とし、「われわれはすでに、フーシ派による攻撃に関わっている発射装置や貯蔵施設を狙うことに成功しており、今回の攻撃でフーシ派の能力はさらに低下したと確信している」と述べた。
11月に始まった紅海でのフーシ派による商船へのミサイル攻撃とドローン攻撃は、世界貿易を混乱させ、原油高を招きかねないとの懸念が生じている。大手海運各社は、より長い時間がかかる輸送ルートに変更している。
今回のフーシ派拠点への空爆に先立つ2日には、 米兵3人が死亡した無人機攻撃への報復として、イラン革命防衛隊と親イラン武装組織を標的に実施したシリアとイラクでの空爆も行われていた。
ブリンケン米国務長官は4日から5日間の日程でサウジアラビア、エジプト、カタール、イスラエル、ヨルダン川西岸地区を歴訪する。イスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃した昨年10月17日以降、ブリンケン氏が中東を訪れるのは5回目となる。
関連記事:
原題: Houthi Rebels Vow New Attacks After Latest US, UK-Led Strike (1)(抜粋)
からの記事と詳細
https://ift.tt/2dHMZwU
世界
Bagikan Berita Ini
0 Response to "フーシ派、米英の空爆に対する反撃を言明-「対応や罰」は不可避 - ブルームバーグ"
コメントを投稿