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カナダのデモ13日目、自動車生産に支障 仏にも飛び火 - ロイター (Reuters Japan)

[ウィンザー/オタワ/ワシントン/ 9日 ロイター] - カナダで新型コロナウイルスワクチン接種義務化に抗議するトラック運転手らによる抗議デモが、9日で13日目に突入した。カナダ政府はデモの終結を呼び掛け、米ホワイトハウスは自動車産業や農業への影響に懸念を示した。

警察当局によると、首都オタワでのデモ参加者数は減少しているが、北米の越境地点で最も交通量が多い米デトロイトと加オンタリオ州ウィンザーを結ぶアンバサダー橋の一部通行遮断は続いている。

加アルバータ州の別の国境検問所でも、8日夜から双方向の通行が遮断されている。

アンバサダー橋は1日に約8000台のトラックが米・カナダ間を往来する物流面の主要な交通拠点。デトロイトの自動車メーカーや農産品の供給ルートとなっている。

通行遮断により、米フォード・モーターと欧米自動車大手ステランティスの自動車生産に影響が出ている。

ホワイトハウスのサキ報道官は9日の会見で、このデモが自動車産業のサプライチェーンにリスクをもたらしていると危機感を表明。「カナダと米国の誰もが、この遮断による労働者やサプライチェーン(供給網)への影響、潜在的影響を理解することが重要だ」と述べた。

また「ミシガン州からカナダへの農産品輸出に生じ得る混乱も注視している」とした。

ステランティスのウィンザー工場では、アンバサダー橋の通行遮断により部品が不足し、一時的に操業時間の短縮を余儀なくされる事態となった。同社によると、8日にシフト終了時間の切り上げを強いられたが、9日朝には操業を再開できたという。

フォードはウィンザー工場でエンジン生産を一時停止し、オンタリオ州都トロントに近いオークビル工場では操業を縮小した。同社は、アンバサダー橋の交通遮断は「米・カナダの全ての自動車メーカーに広範な影響を及ぼす可能性がある」と警告した。

デモの暴徒化が懸念される中、ミシガン州ポートヒューロンとオンタリオ州サーニアを結ぶ別の橋に車両を迂回させるようカナダ当局と協力しているとも述べた。

カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は「カナダへの主要な入り口で通行遮断が長引けば、経済活動に大きな影響が生じ始める可能性がある」と警鐘を鳴らし、事態の早期解決を呼び掛けた。

カナダのトルドー首相は「このパンデミック(世界的大流行)を克服するためには、科学と公衆衛生の規則・指針が最善の道であると引き続き理解している」と述べた。

この問題を巡っては、与党自由党と野党保守党の相違が鮮明になっており、保守党からはデモを公に支持する声も多く上がっている。

さらに、デモはフランスやオーストラリア、ニュージーランドにも飛び火している。南仏ニースでは9日、カナダのデモに触発された200人ほどのデモ隊が、カナダ国旗を掲げ、カナダと同様に「フリーダム・コンボイ」を名乗ってコロナ規制への抗議運動を開始。一団は首都パリを経由し、欧州連合(EU)本部のあるブリュッセルに向かうとしている。

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