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群れでロシア艦艇を追い立て仕留める ウクライナ無人艇の恐るべき「群狼戦術」 - Forbes JAPAN

ウクライナの水上ドローン(無人艇)が今週、新たにロシア海軍黒海艦隊のミサイルコルベット「セルゲイ・コトフ」を撃沈したと報告された。ウクライナ側はこれまでに、黒海艦隊の大型艦の4分の1を沈めることに成功している。
 
ウクライナの水上ドローンのどこが危険なのかも徐々に明らかになりつつある。衛星を介して制御される水上ドローンは、ロシア艦艇の停泊地に単独または少数のグループで侵入を試みているのではなく、ちょうど第二次大戦中にドイツ海軍の潜水艦(Uボート)隊がしたように、夜間、狼のように群れを成して敵艦に襲いかかっているのだ。

ただ、ドイツ海軍による「群狼(ウルフパック)戦術」とは少し違う点もある。Uボートは確かに何隻かで群れになって移動していたが、攻撃は各艦の艦長が目標や方法を選んで個別に行っていた。それに対して、ウクライナの水上ドローンの操縦士たちは攻撃自体も緊密に連携して実施しているとみられる。ロシア艦艇にスウォーム(群)攻撃を仕掛けたり、さらには追い立てたりもしているらしい。

こうした連携戦術は、満載排水量1700t超のセルゲイ・コトフに対する攻撃でもまざまざと示された。6隻ほどと思われる水上ドローンは夜の闇に紛れてこのコルベットを襲った。セルゲイ・コトフの乗組員は最初、艦尾の方向から水上ドローンが接近してくるのに気づいて、機関銃を射撃している。

攻撃の様子を捉えた映像の分析によると、射手がこれらの水上ドローンに気を取られているのに乗じて、2番目の水上ドローングループが無防備な左舷側から襲来する。

左舷側に寄ってきたこれらの水上ドローンは、実際は攻撃しなかったようだ。代わりに、セルゲイ・コトフをクリミア南東部フェオドシヤのすぐ沖合に追い立てている。すると、そこにはまた別の水上ドローングループが待ち構えていた。そして、このグループがセルゲイ・コトフを攻撃したようだ。

ウクライナの水上ドローンは前回、黒海艦隊の艦艇を攻撃したときにも似たような戦術を用いている。目標は満載排水量約4100tの揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」だった。

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