ミャンマー軍事政権が2月に発表した徴兵制実施を巡り、複数の独立系メディアは30日までに、対象者の第1陣の招集が始まったと伝えた。親軍系メディアも30日、身体検査のために国内の複数の軍事施設に対象者が集められたと報道。徴兵を逃れようと若者が国外に脱出するなど混乱が深まる中で、実施を強行しているとみられる。
独立系放送局「ビルマ民主の声(DVB)」は、29日に最大都市ヤンゴンや首都ネピドーなどで若者が招集され、軍事訓練が始まったと報じた。
徴兵は18~35歳の男性と18~27歳の女性が対象で、年間5万人程度の見通し。軍政は当面、男性だけを招集する方針を示している。2021年2月のクーデター以降、国軍は民主派や少数民族武装勢力との戦闘が長期化し、戦力確保の必要性に迫られている。(共同)
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