ロシアの刑務所で死亡した反体制派指導者、ナワリヌイ氏の告別式が1日、首都モスクワ南東部の教会で営まれた。当局が厳重な警備態勢を敷き、拘束される可能性も指摘される中で、教会の周囲には多くの市民らが集まった。ナワリヌイ氏の遺体は付近の墓地に埋葬された。
ナワリヌイ氏の遺体は2月16日に露当局が急死を発表した後、24日までに母リュドミラさんに引き渡されたが、当局側は大規模な告別式は行わないよう圧力をかけていた。
教会周辺では当局側が通信を遮断し、電話やインターネットが不通になった。当局側は多数の市民が口コミで教会に集まり、デモなどに発展する事態を警戒したとみられる。
教会周辺に集まった市民らは花束を手にするなどし、到着した霊柩車(れいきゅうしゃ)からナワリヌイ氏の棺(ひつぎ)が教会に運び込まれる際には「ナワリヌイ! ナワリヌイ!」とのシュプレヒコールが上がった。
教会を訪れたアントンさん(28)は「拘束が怖くないといえば噓になる」としつつ、「ナワリヌイ氏は僕の希望だった。国を変えるためには彼が必要だった」とその死を惜しんだ。
アリーナさん(25)は「拘束は怖くない。私が政治に興味を持てたのは彼のおかげだ」と涙をぬぐった。ラリサさん(65)は「彼は迫害されてきたが、自分の血で国の罪を洗い流した。自分の息子のように誇りに思っている」と語った。
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