ガザのトンネル、８割が無傷戦闘休止、２週間以内に合意か―米紙報道 - 時事通信ニュース

2024年01月28日21時45分

パレスチナ自治区ガザの南部ハンユニスで見つかった地下トンネル＝イスラエル軍が２１日公開（ＡＦＰ時事）

　【カイロ時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（電子版）は２８日、パレスチナ自治区ガザの地下に張り巡らされたイスラム組織ハマスの地下トンネルについて、「８割が無傷のままだ」と報じた。米イスラエル両国の当局者の話として伝えた。

　ハマスは地下トンネルを戦闘員の移動経路や兵器の保管場所として利用。イスラエル軍は、ガザのハマス最高指導者や拉致された人質もトンネル内にいるとみている。イスラエル当局者は、トンネル攻略が作戦の「要だ」と説明。トンネル全体ではなく「つなぎ目」を使用できなくすることに重点を絞っていると語った。
　トンネルの総延長は、推定で約５６０～７２０キロと報じられているが、実際の長さは不明。このため、作戦の進捗（しんちょく）を正確に評価するのが難しい状況という。
　一方、米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）は２７日、約２カ月間の戦闘休止のほか、人質とイスラエルが収監するパレスチナ人の交換に関し、イスラエルとハマスが合意に近づきつつあると報じた。今後２週間で交渉が妥結する可能性があるという。

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