イスラエル軍は8日にかけてもガザ地区での攻撃を続けていて、南部ハンユニスではハマスの拠点や武器庫など30か所の標的を空爆したほか戦闘員10人を殺害したとしています。
パレスチナの地元メディアは8日中部でもイスラエル軍の攻撃があり女性や子どもを含む8人が死亡し多数がけがをしたと伝えています。
ガザ地区の保健当局は7日、これまでの死者は2万2835人に上ったとしています。
民間人の犠牲が後を絶たない中、WHOは担当者がガザ地区中部の病院を訪れた際の映像を7日、公開しました。
映像には搬送されてきたけが人が床で治療を受けている様子などが写っていて、担当者は「小さな救急病棟に1日数百人がいることもある。退避指示を受けてスタッフが去ってしまい数日前と比べて3割ほどしかいない」と窮状を伝えています。
そのうえで、イスラエル軍による医療機関や周辺への攻撃が相次いでいることから「この病院の院長は病院が確実に保護されることを求めている」として攻撃対象としないよう訴えました。
一方、中東を訪問しているアメリカのブリンケン国務長官は7日の会見でガザ地区で民間人の犠牲が増え続けていることについて「イスラエルは民間人を保護するためにさらに取り組むことが不可欠だ」と述べ、イスラエル側の取り組みが不十分だという考えを改めて示しました。
このあと訪問する予定のイスラエルでは小規模な作戦への移行について協議するとみられ、民間人の犠牲を減らすことができるのかが焦点となります。
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