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ガザでの戦闘、「2024年いっぱい続く」とイスラエル軍 - BBC.com

イスラエル国防軍の空爆でがれきと化した建物の中から所持品を集める人々と頭を抱えてしゃがみ込む子供(2023年11月、ガザ地区南部ラファ)

画像提供, Getty Images

イスラエル国防軍(IDF)は1日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの戦闘が2024年いっぱい続くとの予想を示した。

IDF報道官のダニエル・ハガリ少将は新年のメッセージで、「長期戦」に備えて部隊の配置を調整していると述べた。

また、一部の部隊、とりわけ予備役については、再編成のために撤収させる方針だとした。

「対策をこうして変更するのは、2024年に戦争を継続するための計画および準備を、確かなものにするため」だと、ハガリ報道官は述べた。

「IDFは追加任務が発生し、戦闘が年内いっぱい続くことを理解した上で、事前に計画を練っておかなければならない」

ハガリ少将は一部の予備役について、「きたる作戦に先立ち、活力を回復させる」ために「早ければ今週中にも」ガザ地区を離れることになるとした。

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現在の戦闘は、10月7日にハマスがイスラエル南部を攻撃したことで始まった。奇襲では、イスラエル側で民間人を中心に約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。

ハマスが運営するガザ地区の保健省によると、11週間にわたる戦闘で、ガザ地区では2万1800人が殺害された。そのほとんどは子供と女性だとしている。

2023年最後の日にも攻撃

ガザ地区の保健省によると、ガザ市では12月31日、夜通し爆撃があり、少なくとも48人のパレスチナ人が死亡した。多くの人が今もがれきの下敷きになっているという。

また、ガザ市西部にあるアル・アクサ大学に避難していた20人が、別の攻撃で死亡したと、複数の目撃者がAFP通信に語った。BBCは、この情報について検証できていない。

国連によると、ガザ地区の人口240万人の85%にあたる200万人近くが家を追われている。

ガザ地区北部から南部ラファに逃れたザイナブ・ハリル氏(57)は、「今夜、世界各国の空は爆竹で照らされ、楽しげな笑い声が響きわたる」とロイター通信に語った。

「一方でガザの空は今、イスラエルのミサイルや戦車の砲撃で覆いつくされている。その攻撃は罪のない、家を失った市民に降り注いでいる」

31日早朝、ガザ中部ではIDFによる新たな攻撃が報告された。アル・マガジ難民キャンプとアル・ブレイジ難民キャンプが空爆を受けたとの報告もあった。ガザ地区の保健省は同日朝、24時間で150人が死亡したと発表した。

AFP通信によると、イスラエル各地では年があらたまると共に、空襲警報のサイレンが鳴り響いた。ガザ地区からテルアヴィヴやイスラエル南部に向けて発射されたロケット弾を、イスラエルのミサイル防衛システムが迎撃した。

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テルアヴィヴで新年を友人と祝っていた男性は、「恐ろしかった。ミサイルを見るのは初めてで、恐ろしかった」と話した。

ハマスの軍事部門「エゼディン・アル・カッサム旅団」はソーシャルメディアに動画を投稿し、攻撃への関与を主張。イスラエルによる「民間人虐殺への対応として」M90ロケット弾を使用したとした。

戦争の「最高潮」

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は12月30日、「戦争が最高潮に達している」と述べた。

「我々はすべての前線で戦っている」、「我々は大きな成功を収めているが、痛みを伴う場合もある。勝利を収めるには時間が必要だ」とネタニヤフ氏は述べた。

「(IDFの)参謀総長が述べたように、この戦争はあと何カ月も続くだろう」

イスラエルの、強硬派のベザレル・スモトリッチ財務相は、パレスチナ人はガザを去り、「砂漠に花を咲かせる」ことができるイスラエル人に道を譲るよう求めた。

イスラエル政府は、ガザ市民はいずれ故郷に戻れるようになるとの公式見解を示している。しかし、それがいつどのように可能になるのか、概要は明らかにしていない。

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