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ロシアがウクライナ侵攻 “市民”への攻撃激化 - FNNプライムオンライン

戦闘が激化しているウクライナ南東部の都市・マリウポリ。

街を走っているのは、「Z」の文字が書かれたロシア軍の戦車。

集合住宅や自動車の修理工場が、ロシア軍の攻撃を受けた。

マリウポリの病院には、けがをした人が次々運ばれ、弾丸を取り出すなどの手術が行われていた。

わが子と親戚の子どもが亡くなったという母親。

子どもを亡くした母「女性と子どもが地下に逃げ、建物に迫撃砲がぶつかった。2人の子どもが亡くなった。誰が子どもを返してくれるの」

ウクライナのクレバ外相は、マリウポリで、これまでに1,500人以上の市民が死亡したと発表。

水や食料、薬なども不足していて、支援物資を積んだ車が現地に向かっているが、ロシア軍の妨害を受けずに無事届くかはわかっていない。

ロシア軍が侵攻する前のマリウポリの衛星写真。

緑に囲まれ立ち並んでいたアパートが、攻撃を受け、あたりは黒くなっていた。

南部の都市・ミコライウでは、駐車場を歩いていた男性が空を見上げた直後、近くで立て続けに2回の爆発が起きた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、これまでにおよそ1,300人のウクライナ兵が戦死した一方で、およそ1万2,000人のロシア兵が死亡したと話した。

そのうえで...

ゼレンスキー大統領「なぜわたしたちは戦うのか。この戦争における勝利は、ウクライナが存続し、ウクライナ人が生き延びることだ」

今もキエフの制圧を目指して、3方向から進軍しているとみられるロシア軍。

そのキエフでは、新たに入隊した兵士が欧米から届いた兵器の操作方法について訓練を受けていた。

兵士「ロシア人はキエフに入ることはできても、出ることはできません。ここで燃えてしまうでしょう」

そうした一方で、ロイター通信は、これまであまり攻撃をしていなかった西部でも、ロシア軍が攻勢を強めていて、リビウのウクライナ軍基地にミサイルが撃ち込まれたと報道。

また、キエフ近郊から避難しようとした民間人の車列がロシア軍に攻撃され、子ども1人を含む7人が死亡したという。

戦火を逃れるため、ウクライナから国外に避難した人は、およそ260万人に達している。

ウクライナとの国境の街・ポーランドのメディカには、大型のテントが設置され、新たな居住先を探す避難してきた人たちが、バスなどの到着を待っていた。

避難者の女性「子どもたちは、家からベルギーに行きます。子どもを守り、わたしはウクライナに帰ります」

メディカの駅に停車している列車。

がんなどの病気でウクライナの病院に入院していた子どもたちを運ぶため、待機しているという。

ウクライナ国内の病院などから逃れてきた子どもたちが、列車に乗り込み、ポーランド国内などに移動する。

列車には、無菌状態に保たれた車両や新型コロナウイルスに感染している人のための専用車両などが設けられている。

医療列車の医師「中には酸素吸入器が必要な子や、ここで集中治療が必要な子もいます。わたしたちは、彼らが安全にポーランドに行けるよう努力します」

日が暮れてから、およそ60人を乗せ、出発した列車。

必要な治療に応じて、子どもたちを首都・ワルシャワやドイツなどの病院に運ぶ。

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