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ボーイスカウト国際大会で熱中症続出 米英など一部参加国は撤収 - 毎日新聞

担架で病院に搬送されるボーイスカウトの国際大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者=韓国南西部・扶安で2023年8月4日、ロイター 拡大
担架で病院に搬送されるボーイスカウトの国際大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者=韓国南西部・扶安で2023年8月4日、ロイター

 厳しい暑さが続く韓国で開かれているボーイスカウトの国際大会「世界スカウトジャンボリー」で熱中症患者が続出し、混乱が広がっている。韓国政府は5日、大会の継続を表明したが、米国や英国など一部の参加国は代表団の現地撤収を決めた。

 大会は1~12日、南西部・全羅北道(チョルラプクド)にある干拓地セマングムで開催。世界各地から約4万3000人が参加していた。韓国メディアによると、2日夜の開会式で100人以上の参加者が熱中症の症状を訴えた。2日は夜になっても気温が下がらず、開会式でも27度を記録していたという。

 現場は干拓地で、日陰となる木や森が少ない。高温多湿の中、参加者に提供される食事の衛生状況を懸念する声も出ていた。

 在ソウル日本大使館によると、日本人も1568人が参加し、体調不良を訴える人は複数いるが軽症という。

 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は4日、休憩用の冷房付きバスや、冷水を提供できるトラックを供与し、食事の量や質も改善するよう緊急指示。韓国政府は緊急閣議を開いて、大会の円滑な運営のために69億ウォン(約7億6000万円)の予備費投入を決めるなど対応に追われている。【ソウル坂口裕彦】

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