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イラン大統領死亡、墜落ヘリは1960年代開発の米国製ベル212…制裁下で部品調達困難 - 読売新聞オンライン

 【テヘラン=吉形祐司】イラン政府は20日、エブラヒム・ライシ大統領がヘリコプター墜落事故で死亡したのを受け、大統領選を6月28日に行うと発表した。次期最高指導者として有力視されていたライシ師の死去により、イランの将来の方向性を占う大統領選となる可能性があるが、反米路線を続ける保守強硬派を軸とした選挙戦になりそうだ。

 イランの憲法では、大統領が死亡した場合、50日以内に新大統領を選出する。大統領代行に任命されたモハンマド・モフベル第1副大統領らは20日、選挙日程を決めた。30日に立候補者の登録が始まる。

 保守強硬派のライシ師が初当選した2021年の前回大統領選では、選挙監督機関「護憲評議会」の事前審査で、立候補を届け出た592人のうち7人しか出馬できず、外交などで融和路線をとる改革派は全員が失格となった。今回、改革派が積極参加するかどうかも注目される。

 ライシ師らの遺体は、東アゼルバイジャン州の現場から州都タブリーズに移され、21日に葬儀が行われた。首都テヘランでも22日に行われる。軍の参謀総長は20日、墜落原因の調査を命じた。事故は悪天候の中で起きたが、イランの各メディアは、ヘリが1960年代に開発された米国製「ベル212」だと報じた。

 イランでは軍を中心に、79年のイスラム革命以前に米国から購入した航空機が現在も使用されている。米国の制裁下で部品調達が困難となり、維持管理が課題となっていた。

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