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ウクライナ軍ドローン、国境から約1500キロのロシア内標的を攻撃 - ブルームバーグ

2日朝にウクライナ軍のドローンがロシア・タタルスタン共和国を攻撃した。攻撃対象となった施設には国境から約1500キロ離れた製油所も含まれ、戦争が始まって以来、同共和国がウクライナの攻撃を受けたのは初めて。

  同共和国のミンニハノフ首長がテレグラムに投稿したところによると、エラブガとニジネカムスクがドローンの攻撃に遭ったが、深刻な被害は出ず、標的となった施設の操業に支障はないという。被害の程度についてブルームバーグは独自に確認できていない。

  エラブガでの攻撃では12人が負傷したと、地方当局の情報として国営タス通信が報じた。

  ウクライナ当局者は、長距離ドローンが同共和国内の製油所を攻撃したと明らかにし、ロシアの戦費調達能力を損ねることを狙った国家安全保障当局と軍情報局の共同作戦の一環だと説明した。

Drones Attack Targets in Russia’s Tatarstan Region

Sources: Bloomberg; Local authorities

  ロシア国営通信社RIAノーボスチによると、ニジネカムスクで攻撃があったのは2つの大型製油所のうちの一つで、攻撃後に出火。ただ、20分後には鎮火したという。製油所の操業には影響はなかったと伝えた。

  製油所は同共和国の石油企業タトネフチが保有し、名目上の石油精製能力は年1530万トン。鉱工業のデータに詳しい関係者によると、同製油所の原油処理量は3月の大半でロシア全体の約6.6%を占めたという。タトネフチはブルームバーグのコメント要請にすぐには応じなかった。

  ウクライナ軍情報局はタタルスタン共和国のドローン組み立て工場も標的にしたと、RBCウクライナが特殊機関関係者の話として報じた。RBCによると、同工場はイランが設計した長距離無人機「シャヘド」の製造拠点だという。

  米国や欧州の支援国が戦争拡大への恐れからロシア領内深くの標的を破壊できるミサイルの供給に消極的な姿勢を続ける中で、ウクライナ軍の戦略上、ドローンの重要性が増している。フョードロフ・デジタル転換相は先月のインタビューで、航続距離が1000キロ以上のドローンの生産を拡大していると述べていた。

原題: Ukrainian Drones Strike Tatarstan Region, Deep in Russia(抜粋)

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