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北朝鮮、短距離弾道ミサイル発射 日本海へ、直後に米韓非難 - 時事通信ニュース

2023年12月18日05時48分

 【ソウル時事】韓国軍は17日夜、北朝鮮が平壌から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射したと発表した。約570キロ飛行したという。日本政府は、ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定している。北朝鮮の朝鮮中央通信は発射直後、米韓両国を非難する国防省報道官談話を配信した。
 日本の防衛省によると、弾道ミサイルは17日午後10時37分(日本時間同)ごろに撃たれた。最高高度が約50キロで、約400キロ飛んだと分析している。航空機や船舶への被害の情報は確認されていない。
 韓国政府高官は先に、北朝鮮が月内に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性があると指摘していた。今回は短距離だったが、日米韓3カ国は北朝鮮のさらなる軍事挑発を警戒している。
 米韓両政府は15日に「核協議グループ(NCG)」を開催し、核戦略の企画や運用に関する指針を来年前半に作成するとともに、核運用を想定した演習を実施することで合意。米原子力潜水艦「ミズーリ」は17日、韓国南東部・釜山の基地に入港した。
 北朝鮮国防省報道官は談話で「米国の挑発的行為を絶対に座視しない」と主張。NCGの合意に対し「露骨な核対決宣言だ」と反発を示し、「敵対勢力のいかなる武力使用の企ても、先制的で壊滅的な対応に直面する」と警告した。
 発射地点の平壌から釜山までの距離は約550キロで、韓国軍発表の弾道ミサイルの飛行距離とほぼ同じだった。北朝鮮の計画通りに飛んだのであれば、米韓両軍を威嚇する意図もあったとみられる。
 日米韓は、北朝鮮の弾道ミサイル発射情報を即時共有するシステムの運用を近く開始する。今回の発射は、日米韓の情報共有の進展に挑戦する狙いがあった可能性もある。
 日本政府は、弾道ミサイル発射が「(国連)安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題」だと批判。北朝鮮に厳重に抗議したと明らかにした。
 北朝鮮は11月21日に軍事偵察衛星を打ち上げた。同22日にも弾道ミサイルを発射したが、失敗したとみられる。

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