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中国海警局の船、フィリピン船を放水銃で「妨害」 領有権争う南シナ海で - BBC.com

中国海警局の船(右)がフィリピンの船に向かって放水銃を発射する様子を捉えた映像の静止画

画像提供, Reuters

フィリピンは9日、中国と領有権を争う南シナ海で、中国海警局(沿岸警備隊)の船がフィリピン当局の船3隻に向かって放水銃を発射し、進路を妨害したと非難した。

映像では、中国側の船がフィリピンの船に向かって強力な放水銃を発射しているのが確認できる。

フィリピンは、中国の行為が「違法かつ攻撃的」だと批判した。

中国は、フィリピンをはじめ複数の国と、南シナ海の領有権を争っている。

今回の衝突は、中国とフィリピンとの間の火種となっているスカボロー礁の近くで起きた。中国は2012年にスカボロー礁を占有して以降、この海域でフィリピンの漁業関係者に嫌がらせをしている。

フィリピンの「西フィリピン海(南シナ海)タスクフォース」は、フィリピン当局の船舶が燃料や食料を輸送するのを「妨害するために、中国海警局の船が放水銃を使用した」と指摘。「違法かつ攻撃的なこの行為を激しく非難する」とした。

一方で中国政府は、自国の海域に侵入した船舶に対し、「取締措置」と称するものを実施したとしている。

南シナ海をめぐってはフィリピンが3日、中国の退役軍人や漁民らで構成する武装漁船団「海上民兵」の船135隻以上が不法に「集まっている」と非難した。

フィリピンは10日に、南シナ海で二番目の大きさで、フィリピンが実効支配する最大の島嶼(とうしょ)パグアサ島(英語名・ティトゥ島)の人々に、クリスマスに合わせてプレゼントやそのほかの物資を届ける約40隻の船団を派遣する予定。

昨年にフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏がフィリピン大統領に就任して以来、南シナ海の領有をめぐる中国との摩擦が激化している。

フィリピンは先月、南シナ海の海上と空域で、アメリカと合同パトロールを実施。その数日後にはオーストラリアとも合同パトロールを行った。

台湾やマレーシア、ヴェトナム、ブルネイも南シナ海の一部について、領有権を主張している。

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