デンマーク首相、チャットＧＰＴ作成の原稿で議会演説…「魅力的で恐ろしい」 - 読売新聞オンライン

　【ジュネーブ＝森井雄一】デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は５月３１日、対話型ＡＩ（人工知能）サービス「チャットＧＰＴ」を用いて作成した原稿を使い、議会演説した。ＡＩ技術が与える影響の大きさに警鐘を鳴らし、若者や子供たちをこれらの技術から保護すべきだと訴える狙いがあった。ＡＦＰ通信などが報じた。

　休会前の恒例の演説の機会を利用。冒頭の数分間に原稿を読み上げた上、チャットＧＰＴで作成したことを明かして「この能力は魅力的であり、恐ろしいことでもある」と訴えた。

　原稿は「我々は党派を超えて協力し、デンマークの強く持続可能な未来を確かにするために努力してきた」「気候変動に立ち向かい、より公平で包括的な社会の実現に向けた対策を講じた」などとして、政権の成果を強調する内容だった。

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