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日中外相会談が中止 G7「非難」声明に中国反発 - 産経ニュース

ASEANプラス3外相会議に出席する(左から)林外相、韓国の朴振外相、中国の王毅国務委員兼外相=4日、プノンペン(外務省提供・共同)

日中両政府は、カンボジアの首都プノンペンで4日午後に予定していた林芳正外相と中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相による会談の見送りを決めた。直前に中国側が中止を申し入れた。中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官(外務次官補)は、日本を含む先進7カ国(G7)外相が共同声明で「中国を不当に非難」したためだと説明した。ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け、中国側は4日午後から台湾周辺で軍事演習も始めており、緊張が高まっている。

日中外相が対面で会談すれば、2020年11月以来となるはずだった。

林氏を含むG7外相は3日、ペロシ氏の訪台を受けた中国による軍事演習や、経済的威圧への懸念を表明した共同声明を発表。「台湾海峡における攻撃的な軍事行動の口実として訪問を利用することは正当化できない」と中国を非難した。

日本外務省幹部は外相会談の中止について「厳しい状況だからこそ対話をしようと思っていた」と語った。一方、華氏は4日の記者会見で「日本は台湾問題で歴史的な罪を負っており、とやかく言う資格はない」と反発した。

日本側は、台湾周辺の軍事演習にも警戒感を強めている。松野博一官房長官は同日の記者会見で「わが国の近海に訓練区域が設定されており、国民の安全保障に影響し得る。重大な懸念を有している」と指摘した。「両岸問題の平和的な解決を強く促していきたい」とも強調した。

自衛隊は軍事演習への警戒監視を強化している。防衛省は、4日の自民党安全保障調査会の会合で、中国側の動向を監視していくと説明した上で「(衝突に)エスカレートしないよう慎重に対応する」と述べた。

ペロシ氏は4日夜に来日し、5日午前には東京都内で岸田文雄首相主催の朝食会に出席する。両氏は、台湾情勢で圧力を強める中国を念頭に、東・南シナ海での一方的な現状変更の試みに対し、日米で対抗していくことなどで一致する見通しだ。(広池慶一、北京 三塚聖平)

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