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ウクライナから穀物船出航 輸出再開第1号、レバノンへ(写真=ロイター) - 日本経済新聞

穀物輸出再開に向けて準備が進む港を訪れたゼレンスキー大統領(左から3人目。7月29日、ウクライナ南部オデッサ)=ロイター

【イスタンブール=木寺もも子】ウクライナ産穀物を積んだ貨物船が1日、南部オデッサの港から出航した。ウクライナとトルコがそれぞれ明らかにした。ロシアによる侵攻で止まった黒海経由の輸出ルートに回廊を設けることで関係国などが7月に合意してから初めての事例となる。

第1号の船はシエラレオネ船籍の貨物船で、トウモロコシ2万6千トンを積みレバノンのトリポリ港に向かうという。2日に黒海の出入り口にあたるトルコのイスタンブールに到着後、新たに設置した共同管理センターが積み荷などを検査する。

国連のグテレス事務総長は声明を出し「合意に基づき多くの商船が動き出す最初(の事例)となり、世界の食糧安全保障に求められていた安定と救済をもたらすことを希望する」などと述べた。

ロシアが侵攻後にウクライナ沖の黒海北岸を押さえたことで、ウクライナ産穀物の輸出が滞り、世界的な穀物価格の上昇を招いた。輸出再開に向けて国連とトルコが仲介し、7月22日にロシア、ウクライナ両国が回廊の設置で合意した。

合意によると、ウクライナが防衛のために機雷を敷いた港の出入りではウクライナ側が安全なルートを先導する。その後はイスタンブールの共同管理センターまで決められたルートを航行する。

ウクライナ国内に滞留していた穀物2000万トン超の輸出が進むことが期待される。ただロシアは合意翌日の7月23日にオデッサ港を攻撃した。船会社などが輸送を引き受けるかや保険料が高騰しないかといった懸念はくすぶり、本格的な輸出再開は不透明だ。

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