Search

パリ同時テロ事件 生き残りの実行犯に無期の禁錮刑 仏裁判所 - nhk.or.jp

フランスで2015年11月に起きた同時テロ事件では週末の夜、多くの人でにぎわうコンサートホールなど8か所が過激派組織ISのメンバーに襲撃されました。

事件はパリ郊外のサッカースタジアム近くで起きた自爆テロで始まり、その後パリの中心部にあるバーやレストランなどに車で乗りつけた男たちが次々と銃を乱射しました。

最も被害が大きかったのはパリ市内のコンサートホールで、およそ1500人がロックバンドの演奏を楽しんでいたところ男3人が銃を乱射したり自爆したりして合わせて90人が死亡、多数のけが人が出ました。

一連の事件の犠牲者は130人にのぼります。

事件を受けて当時のオランド政権は全土に非常事態宣言を出して国境管理や過激派の取締りなどのテロ対策を強化したほか、ヨーロッパ各国も警戒を強めました。

またフランスではその後の選挙で反イスラムや移民排斥を訴える極右政党が急速に支持を伸ばすことにもつながり、社会に大きな影響を与えました。

事件の首謀者であるモロッコ系ベルギー人の男を含む実行犯の9人は自爆や警察との銃撃戦で死亡しましたが、実行犯グループの唯一の生存者であるモロッコ系フランス人のサラ・アブデスラム被告は事件の4か月後に逮捕されました。

アブデスラム被告は兄が実行犯の1人で首謀者の男とも関係が深く、裁判が始まったばかりの去年9月には職業を「ISの戦闘員だ」と述べたほか、テロを行った当時フランス軍がシリアでISに対して行っていた空爆を非難し「最初に攻撃したのはフランスだ」などと挑発的な言動を繰り返していました。

しかしことし4月には「すべての犠牲者におわびを申し上げたい」と述べ初めて謝罪したほか、事件の時には自分もパリのカフェで自爆する計画だったものの、店で楽しむ人たちを見て思いとどまったなどと述べていました。

これに対して検察側は今月10日の論告求刑で「事件の翌日にはほかのテロリストと合流して次の攻撃のチャンスをねらっていた」と被告の証言の矛盾を指摘したうえで「いまだに過激な思想に忠実だ」として仮釈放などを原則として認めない無期の禁錮刑を求めました。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/EbwvQfH
世界

Bagikan Berita Ini

0 Response to "パリ同時テロ事件 生き残りの実行犯に無期の禁錮刑 仏裁判所 - nhk.or.jp"

コメントを投稿

Powered by Blogger.