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韓国統一地方選、与党が圧勝か 10の主要首長選でリード - 産経ニュース

1日、韓国統一地方選で優勢が伝えられ喜ぶ与党「国民の力」の李俊錫代表(中央)ら=ソウル(共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が5月に発足してから初の大型選挙となる統一地方選の投票が1日行われ、即日開票された。テレビ局3社の共同出口調査では、保守系与党「国民の力」の大差の勝利が予想される。2日未明には大勢が判明する。国会では少数与党である同党が大勝することで、尹政権が国民の支持を国政運営の追い風にできるかが焦点だ。

出口調査では、主要17の市・道の首長選のうち、10カ所で国民の力が、文在寅(ムン・ジェイン)前政権を支えた革新系最大野党「共に民主党」をリード。共に民主党の優勢は4カ所にとどまり、ソウル市長選も与党の現職、呉世勲(オ・セフン)市長が共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)前代表を引き離している。

注目は首都圏で、人口が最多の京畿道(キョンギド)の知事選。テレビキャスター出身の女性で就任前の尹大統領の報道官も務めた与党の金恩慧(キム・ウンヘ)氏が、共に民主党の金東兗(ドンヨン)元経済副首相をわずかにリードする接戦となっている。

国会議員の補欠選挙も7選挙区で実施され、3月の大統領選で尹氏に僅差で敗れた共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事が首都圏の仁川(インチョン)の選挙区から出馬した。李氏は党の選挙対策委員会トップも務め、党の顔として選挙戦全体を率いていく戦略だったが、自身の選挙で苦戦。党内での選挙後の求心力維持が課題となる。

2018年6月の前回統一地方選は、シンガポールでの史上初の米朝首脳会談の翌日に行われ、文政権の対北外交が評価される中、共に民主党が14の主要首長選で勝利する圧勝を収めた。今回の地方選の暫定投票率は、前回より9・3ポイント低い50・9%だった。

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