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韓国産ロケット、衛星の軌道投入に初成功 打ち上げ再挑戦で - 産経ニュース

21日、韓国南西部全羅南道の羅老宇宙センターから打ち上げられる韓国が独自開発した国産ロケット「ヌリ号」(聯合=共同)

【ソウル=時吉達也】韓国が独自開発した国産ロケット「ヌリ号」が21日、南部高興(コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられた。搭載衛星を軌道に乗せることに失敗した昨年10月以来の再挑戦で、今回は衛星の軌道投入に初めて成功した。

韓国は実用衛星を自力で打ち上げる技術の獲得を目指し、2010年からヌリ号の開発を進めてきた。こうした技術は日米や中露などが保有し、今回の成功で韓国が7番目となった。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「(国産ロケット開発の開始以来)30年間の困難な挑戦のたまものだ。『宇宙強国』として発展できるよう皆で努力していこう」と述べた。

ヌリ号は全長47・2メートル、総重量200トンの3段式液体燃料ロケット。ロシアの技術協力を得て13年に打ち上げに成功した「羅老号」の後継機で、韓国独自の技術で製造された。

昨年10月の初の打ち上げでは、ロケットを予定の高度まで到達させることに成功したが、想定より早くエンジンが停止。ダミー衛星の軌道投入に失敗した。今回は性能検証用の実物の衛星が搭載された。

27年までに追加の打ち上げが4回予定され、今後は実際の運用に向けた次世代衛星などが搭載される。韓国政府は集積データを活用し、30年以降には無人月面探査にも乗り出す方針。

さらに、韓国軍は独自の軍事衛星の運用に向け、低コストで取り扱いが容易な固体燃料のロケットを25年ごろに打ち上げることを目指す。昨年5月、ミサイル開発を制限してきた米韓の指針が撤廃されたことに伴い、固体燃料ロケットの開発が可能になった。

一方、北朝鮮はこれまで、「人工衛星の打ち上げ」名目で弾道ミサイル発射を繰り返し、国際社会による経済制裁を受けている。韓国のロケット開発に反発する可能性もある。

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