ロシア軍が侵攻するウクライナでは、南東部マリウポリを巡る攻防が続いています。ロシアのショイグ国防相はプーチン大統領にマリウポリを「解放した」と報告しましたが、ウクライナ軍は市内の製鉄所を拠点に抗戦を続けています。米国やデンマーク、スペインなどが追加の軍事支援を表明するなど、各国のさらなるウクライナ支援の動きも加速しています。
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■■■4月23日(日本時間)■■■
1:00(ニューヨーク22日12:00)
国連は22日、グテーレス事務総長が26日にロシアのモスクワを訪問し、プーチン大統領とラブロフ外相と会談すると発表した。
グテーレス氏はロシアとウクライナの両国を訪れて停戦合意の働きかけをしたいという意向を示しており、両国の国連代表部を通じて「迎えて欲しい」と書簡を送っていた。国連のデュジャリック報道官によると、グテーレス氏は「ウクライナに平和をもたらすための緊急措置と、国連憲章や国際法に基づく多国間主義の未来について話したい」と語っているという。
■■■4月22日(日本時間)■■■
23:50(ブリュッセル16:50)
EU「ロシアの『マリウポリ解放』はゆがんだ口実」
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は22日に出した声明で、ロシア軍が攻撃を続けるウクライナ南東部の港湾都市マリウポリの状況について、「街を『解放する』というゆがんだ口実のもとに、市民への残虐行為も含めた大規模な街の破壊がなされている」と厳しくロシアを批判した。
同市には10万人の市民が取り残され、約1千人の市民が製鉄所「アゾフスターリ」に逃れているとされる。ボレル氏は、マリウポリの住民を安全に避難させるようロシアに求めるウクライナの要求をEUとして支持する、とも強調した。
21:25(モスクワ15:25)
プーチン氏「武器捨てた兵士の命は保証」
ロシアのプーチン大統領は22日、欧州連合(EU)首脳会議のミシェル常任議長と電話協議し、ロシア軍の攻撃が続くウクライナ南東部マリウポリの情勢について議論した。ロシア大統領府が発表した。
プーチン氏は、ウクライナ軍兵士や市民が立てこもる製鉄所「アゾフスターリ」について、「人道的見地から攻撃中止を命令し、武器を捨てた兵士や外国人の傭兵(ようへい)は命や治療を保証している」と主張。ウクライナ側が機会を利用していないと批判した。
また、連日、「人道回廊」を開き、民間人が避難できるように停戦を表明していると話した。
20:45(ニューデリー22日17:15)
戦闘は来年末まで継続も、英首相が見通し
インドを訪問中の英国のジョンソン首相は22日、ウクライナでの戦闘が2023年末まで継続し、ロシアが勝利するとの分析が出ていることについて、「悲しいことに、現実的な可能性としてある」と会見で答えた。AFP通信などが報じた。
一方、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領の決定を「破滅的な過ち」と批判。ウクライナ西部のリビウに一時的に移していた英国大使館については、来週中に首都キーウ(キエフ)での業務を再開すると明かした。
英印両首脳は共同声明で、「両首脳は、(ウクライナで)民間人に犠牲が出ていることを明確に非難し、敵対行為の即時の停止と紛争の平和的解決が必要である」と指摘。また、貿易や経済面に加え、防衛や安全保障面でも関係を強化していくことで合意した。
18:28(キーウ12:28)
キーウ州で1084人の民間人遺体 半数以上が射殺か
ウクライナの首都キーウ(キエフ)の周辺にあるキーウ州の警察当局者は22日、現時点で州内で見つかった民間人の遺体は1084体だとテレビ番組で明らかにした。50~75%の人が機関銃や狙撃銃、自動小銃などで射殺されたとみられるという。
キーウ州ではブチャなどがロシア軍に一時占領され、多数の民間人が犠牲になったことが明らかになっている。警察当局は、15日には州内で900体以上の民間人の遺体が見つかったとしていた。遺体の数は今後も増える可能性がある。
18:00(ブリュッセル11:00)
EU首脳会議の常任議長「イースターにあわせて人道的な停戦を」
欧州連合(EU)首脳会議のミシェル常任議長が22日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。
ミシェル氏のツイッターへの投稿やEU高官の説明によると、同氏は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を改めて非難したうえで、両国で信者の多い東方正教会の復活祭(イースター)にあわせて人道的な停戦を実現するよう呼びかけた。
また、激戦地マリウポリなどから市民を避難させる「人道回廊」をきちんと機能させる必要性を指摘し、ウクライナのゼレンスキー大統領と直接交渉するよう強く訴えた。プーチン氏の反応は明らかになっていない。
18:16(モスクワ12:16)
大統領報道官「日本との交渉継続について話すのは難しい」
ロシアのペスコフ大統領報道官は22日、ロシアが実効支配する北方領土について「4島はロシアの不可分の領土だ」と主張した。インタファクス通信が伝えた。また、「明らかに日本は非友好国となってロシアへの敵対行為に加わっており、(平和条約)交渉の継続について話すのは極めて難しい」と述べた。
17:14(モスクワ11:14)
第2段階の任務、ドンバス地方と南部の完全支配の確立
ロシア軍幹部は22日、ウクライナ侵攻の第2段階の任務の一つを「(東部)ドンバス地方とウクライナ南部の完全支配の確立だ」と述べた。インタファクス通信が伝えた。
2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島へのロシアからの陸上ルートを確保するとしている。また、南部支配により、ウクライナ南西部に接する隣国モルドバで独立を主張し、ロシア軍も駐留する「沿ドニエストル共和国」への出口ができるとしている。
14:33(ロンドン6:33)
プーチン大統領「ハエも通らないように」製鉄所の包囲を厳命
プーチン大統領が「ハエも通らないように」と製鉄所の包囲を厳命したのは、ウクライナ側の力を封じ込めてロシア軍の戦力を東部のほかの地域に集中させる狙いがある――。ウクライナ南東部マリウポリのウクライナ兵らが抵抗の拠点とする製鉄所「アゾフスターリ」をめぐり、英国防省が22日、こんな分析をSNSで明らかにした。
ロシア軍はマリウポリの大半を制圧したが、プーチン氏は21日、アゾフスターリへの最終的な攻撃について「意味がない」として中止を指示。その上で、製鉄所の包囲については「ハエも通らないように封鎖せよ」と述べ、圧力を緩めないよう命じている。
7:20(ワシントン21日18:20)
米政府、ロシアの戦争犯罪の証拠集めに協力
米政府はウクライナの検察官と連絡を取り、ロシアによる戦争犯罪の証拠集めに協力していることが明らかになった。ロイター通信が21日、ガーランド米司法長官の発言として伝えた。
6:30(キーウ22日0:30)
ゼレンスキー氏、米軍事支援は「極めて強力な防衛装備品」
ウクライナのゼレンスキー大…
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