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“ドイツ首相らに対し米がスパイ活動”欧州メディア報道に波紋 - NHK NEWS WEB

ヨーロッパのメディアはアメリカの情報機関が2012年から2014年にかけてデンマーク当局の協力を得てドイツのメルケル首相などに対しスパイ活動を行っていたと伝えました。
ヨーロッパの首脳からは説明を求める声があがり、波紋が広がっています。

デンマークの公共放送DRなどヨーロッパのメディアはアメリカのNSA=国家安全保障局が2012年から2014年にかけてデンマークの情報機関の協力を得て、ドイツのメルケル首相やフランス、スウェーデンなどの政治家らに対しスパイ活動を行っていたと伝えました。

NSAのメルケル首相らに対するスパイ活動を巡っては、2013年にCIA=中央情報局のスノーデン元職員により持ち出された情報をもとに盗聴疑惑が明らかになっていて、今回の報道が事実であればアメリカはその後もデンマークの協力を得て活動を続けていたことになります。

報道ではデンマークには周辺国を結ぶインターネット通信の海底ケーブルの地上局があり、NSAはデンマークの通信網を使って電話での会話やメッセージのやり取りなどにアクセスしていたとしています。

メルケル首相は2013年当時、同盟国間の盗聴は受け入れられないとしてアメリカに説明を求めましたが、31日の記者会見では「ドイツの立場は何も変わっていない」と述べ、改めて実態の解明を求める姿勢を示しました。

フランスのマクロン大統領も両国に説明を求めたとしていて、改めて波紋が広がっています。

仏マクロン大統領 「同盟国の間で明らかに受け入れられない」

マクロン大統領は「情報が正しければ」と断った上で「同盟国の間で明らかに受け入れられない。ヨーロッパとアメリカを結ぶ信頼の絆には愛着を持っておりこの関係に疑念を差し挟む余地はない」と述べて不快感を示し、アメリカとデンマークにすべての情報を明らかにするよう求めたとしています。

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