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英情報機関「コロナ、武漢から流出の可能性」 当初見解から一転 - 毎日新聞 - 毎日新聞

感染が集中した「華南海鮮卸売市場」の周辺は壁に覆われて封鎖されていた=中国・武漢で2020年12月8日、河津啓介撮影 拡大
感染が集中した「華南海鮮卸売市場」の周辺は壁に覆われて封鎖されていた=中国・武漢で2020年12月8日、河津啓介撮影

 英紙サンデー・タイムズは30日、新型コロナウイルスの起源に関して、英情報機関が中国・武漢の研究施設から流出した「可能性がある」と考えていると報じた。

 同紙は消息筋の話として、英国を含む西側情報機関は当初、研究施設から流出した可能性はほとんどないと考えていたが、再検討の結果、今では流出した可能性があるとの見方を持っていると伝えた。

 米国のトランプ前政権は、中国科学院武漢ウイルス研究所からのウイルス流出説を有力視していた。だが、世界保健機関(WHO)は2021年3月末、国際調査団が武漢で行った調査に関する報告書を公表。この中で、研究施設からのウイルス流出の可能性について「極めて低い」とした。

 しかし、公表直後に日米韓やオーストラリアなど14カ国が共同声明で、調査について「オリジナルのデータや検体へのアクセスができなかった」と指摘するなど、懸念の声が上がっていた。

 5月23日には、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、武漢ウイルス研の研究者3人が19年11月に体調を崩し、病院で治療を受けたと報道。バイデン米大統領は21年5月26日の声明で、新型コロナの起源に関して追加の調査をし、90日以内に報告するよう情報当局に指示したと発表した。【ロンドン服部正法】

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