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移民家庭からエリートへ、夫婦資産は1200億円…スナク英首相 - 読売新聞オンライン

 【ロンドン=尾関航也】英国の新首相に就任したリシ・スナク氏(42)は、インド系移民の家庭出身だ。教育熱心な両親のもとで英国の典型的なエリート街道を歩み、政治的に不利な条件を克服して頂点に上り詰めた。

 スナク氏の両親は共にインド系で、父は地元診療所の医師、母は薬局経営の薬剤師だ。

 地元紙によると、子供時代はクリケットチームの主将だった。10代を過ごしたウィンチェスターカレッジは全寮制男子校で、イートン校と並ぶ名門だ。年間4万ポンド(約650万円)超の学費を両親が工面した。母親は英メディアに「教育を受け、良い仕事に就き、地位が上がれば何事も楽になる」と語っている。

 オックスフォード大では哲学、政治学、経済学を中心に学んだ。投資クラブに所属していたという。

 米投資銀大手ゴールドマン・サックスで4年の勤務を経て、米スタンフォード大の経営学修士(MBA)課程へ。そこで現在の妻に出会う。インドIT大手インフォシス共同創業者ナラヤン・マーシー氏の娘だ。スナク氏は、教室で隣の席に座るためにわざわざ必要のない科目を履修したと打ち明けている。

 ロンドン金融街でヘッジファンドの投資業務に携わっていた2008年秋、リーマン・ショックに遭遇する。金融機関の信用不安が世界経済の危機に発展する連鎖反応の恐ろしさを体感したという。財政規律を重視する立場から、財務相時代は、減税を打ち出そうとするボリス・ジョンソン首相(当時)の要求を拒んだこともある。

 政治家としては脇の甘さが目立つ。かつて米国で取得した永住権を保有し続けていたことから、英国に尽くす覚悟がないのだろうと批判を浴びた。

 新型コロナウイルスによる行動制限中に官邸でパーティーが繰り返されていた問題では、参加者の一人として罰金処分を受けた。

 妻を「非定住者」として登録し、海外所得の納税を免除されていたことも国民の反感を買った。

 英紙サンデー・タイムズによると、夫婦の資産総額は7億3000万ポンド(約1200億円)。英国で最も裕福な著名人の一人だ。本人は「今は恵まれているが、こんなふうに育ったわけではない」と強調している。

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