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外部電源喪失、再び予備依存 ロシア占拠のウクライナ原発 - 時事通信ニュース

2022年09月04日19時09分

ウクライナ南東部のザポロジエ原発=2日、エネルホダル(ロイター時事)

ウクライナ南東部のザポロジエ原発=2日、エネルホダル(ロイター時事)

  • 3日、ロシア軍の攻撃から一夜明けたウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの卸売市場で、がれきを片付ける人々(ロイター時事)
  • 【図解】ウクライナ南部

 【イスタンブール時事】ロシア軍が占拠するウクライナ南東部ザポロジエ原発では4日、国際原子力機関(IAEA)の専門家が現地にとどまる中で緊迫した事態が続いた。原発は3日時点で再び外部電源の喪失が確認され、予備電源に依存する綱渡りの状況に陥っている。

【図解】ウクライナ南部

 IAEAは3日の声明で、ザポロジエ原発に「外部から本来の送電網を通じた電力が供給されなくなった」と明らかにした。ただ「予備の送電網で電力は供給され続けている」と強調した。6基ある原子炉のうち稼働しているのは1基だけだ。
 一帯でロシアとウクライナの交戦が続く中、原発敷地内への着弾も相次いでいる。原発は8月25日から26日にかけても外部の送電網から切り離され、ディーゼル燃料で稼働する非常用の予備電源が使われた。冷却機能が停止すれば炉心溶融(メルトダウン)を引き起こしかねない。

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