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バイデン氏、トランプ氏ら共和党の「過激主義は脅威」(写真=共同) - 日本経済新聞

【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は1日、東部ペンシルベニア州で演説した。トランプ前大統領と同氏を支持する共和党議員について「米国の根幹を脅かす過激主義を象徴している」と批判した。11月8日投票の中間選挙を念頭に「米国が前に進むのか、後退するのか選択しなければならない」と話し、民主党への支持を呼びかけた。

演説はテレビの視聴者数が多い午後8時(日本時間2日午前9時)から20分あまり実施した。バイデン氏は、トランプ氏のスローガン「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」の頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれる同氏支持者らが米国の脅威になっていると繰り返し言及した。

「共和党員の大多数がそうであるわけでなく、極端なイデオロギーを受け入れているわけでもない。私は主流派の共和党員と一緒に仕事してきたからわかる」と主張。一方で「今日の共和党がトランプと『MAGA』共和党に支配され、追い込まれ、脅かされているのは間違いない」と断言した。

トランプ氏の支持者らは2020年11月の大統領選の結果を覆そうとして21年1月に連邦議会を占拠し、多数の死傷者が出る事件に発展した。トランプ氏はバイデン氏に敗れた選挙結果をいまも認めていない。

バイデン氏は演説で「彼らは法の支配を信じず、民意を認めない。自由な選挙の結果を受け入れることを拒否している」と糾弾した。「彼らは権威主義的な指導者を推進し、政治的暴力をあおり、米国民の権利や魂に対する脅威となっている」と述べた。

トランプ氏や支持勢力が中間選挙や24年の次期大統領選に向けた準備をしていると指摘したうえで「米国の民主主義への攻撃を阻止するのはあなたと私だ」と語り、対決姿勢を鮮明にした。

バイデン氏は「長い間、我々は米国の民主主義は保証されていると自らに言い聞かせてきたが、そうではない」と表明。「イデオロギーに関係なく、民主主義を守るために国民が団結しなければならない」と唱えた。

演説したフィラデルフィアは1776年に独立宣言が採択された場所で、「建国の地」とされる。議会占拠事件などを受け、現在の共和党は民主主義や正義といった建国の精神を揺るがしかねない存在だと強調する狙いがある。

バイデン氏がペンシルベニア州で演説するのは8月30日に続き、今週だけで2回目になる。同州は与野党が重点州と位置づけ、上院選では民主党候補とトランプ氏が推薦した共和党候補が激しく競り合う。バイデン氏は5日にも応援演説に入り、トランプ氏も3日に集会を開く。

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