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WTO次期事務局長選 米国が反対、継続協議に - 日本経済新聞

11月上旬を目指す選出が難航する可能性もある(スイス・ジュネーブの本部)=ロイター

11月上旬を目指す選出が難航する可能性もある(スイス・ジュネーブの本部)=ロイター

【パリ=白石透冴】世界貿易機関(WTO)は28日、新事務局長を決めるための非公式会合を開いた。多くの加盟国がナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66)を推したが、米国が反対を表明したため継続協議となった。11月上旬を目指す選出が難航する可能性もある。

新事務局長のポストはオコンジョイウェアラ氏と韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長の2人が争う。どちらが就任してもWTOで初めてとなる女性トップだ。

オコンジョイウェアラ氏は世界銀行で専務理事を務めた人物だ。ナイジェリア外相にも就いた経験から調整力が期待される。欧州連合(EU)やアフリカ諸国の支持を広く集め、日本も推しているとみられる。

ただナイジェリアは中国から多額の経済支援を受けており、「意思決定に中国の影響を受けるのでは」と懸念する声がある。米国は中国がWTOで発言力を強めるのを嫌い、オコンジョイウェアラ氏の就任に反対している可能性がある。WTOの報道担当者は会合後、「米国から同氏は支持できないとの発言があった」と記者団に明かした。

WTOには課題が山積している。新事務局長はまず、紛争処理の最終審にあたる「上級委員会」の機能停止問題に取り組む必要がある。米国が欠員の補充を拒んでおり、判断が出せない状態が続いている。

今回は任期を1年残して辞任したアゼベド氏の後任人事だ。8人の候補から順に絞り込んだ。

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