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悪気はないのに黒人差別となじられた寿司店オーナーの嘆き - Newsweekjapan

<アトランタの高級寿司レストランが黒人カップルの入店を断ったのは「ドレスコード違反」のためだったのだが>

ジョージア州アトランタで先週、ある黒人カップルが寿司レストランで食事をしようとして入店を断られ、人種差別だという騒ぎになった。入店を断った理由はドレスコード違反だったが、レストランのオーナーは本誌に対し、事態を悪化させたのは自分の責任だと語った。

問題の寿司レストランは、アトランタのバックヘッド地区にある「Umi」。カップルが入店を断られた時の様子を捉えた動画がツイッターに投稿され、ネット上で拡散された。1分程の動画には、白いスニーカーを履いた男性客が退店を求められ、「あからさまな人種差別だ」と抗議する様子が映っている。

Umiのウェブサイトには、スニーカーや野球帽、運動着やスポーツ用のジャージはドレスコード違反にあたると明記されている。男性の場合、半ズボンやビーチサンダル、タンクトップも禁止だ。「店内での着用お断り」の衣服や靴のリストの上には、赤い文字で「ドレスコードは厳格に適用します」と書かれている。

オーナーのファルシド・アーシッドは本誌に対し、Umiでは今回入店を断られたカップルが利用したレストラン予約サイト「オープンテーブル」にもドレスコードを明記し、顧客に注意を促していると語った。さらに店員が顧客に予約確認の電話をする際にも、ドレスコードについて改めて説明しているという。

反人種差別運動が吹き荒れているのに

しかし入店を断られた男性客の妻は地元テレビ局WAGA-TVの取材に対し、問題はドレスコードではなく、店内にいたほかの女性客もスニーカーを履いていたのに、自分たちだけが入店を断られたことだと語った。

動画の中で男性客は、レストランの従業員に「こんなのはおかしい」と訴えている。「彼女はアディダスのスニーカーを履いているじゃないか。あれは許されるのか?」動画は白人女性の足元をアップで映す。

またこのカップルによれば、男性は以前にもスニーカーを履いてUmiを訪れているが、これまで入店を断られたことはなかったという。

動画の中で男性は、退店を求められてドアの方に案内されながら、この問題について店内で話し合いたいと従業員に求め、さらに「これはあなた方が自ら招いた問題だ」としてこう続けた。「これはあからさまな人種差別だ。彼女はアディダスを履いているじゃないか」

アーシッドは本誌に対して「対応がまずかった」と認め、10月23日にこの問題が発覚した後、すぐにカップルに連絡して謝罪したと語った。

「対応を誤ったのは確かです」と彼は述べた。「暗いニュースが多くてみんなが張り詰めた雰囲気の中にいる今こそ、私たちはもっと優れた対応をすべきでした」

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