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バイデン氏、「イスラム国」指導部を標的とする作戦求める…自爆テロの死者100人超に - 読売新聞

 【テヘラン=水野翔太、ワシントン=横堀裕也】アフガニスタンの首都カブールの国際空港付近で26日、自爆テロと銃撃があり、AP通信によると、アフガン人ら少なくとも95人と、警備などに当たっていた米兵13人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国」が、米国人やアフガン人協力者らを対象とした救出作戦を標的としたとする犯行声明を出し、バイデン米大統領は報復を宣言した。懸念が強まる中で救出作戦は続いており、日本人1人が27日、航空自衛隊の輸送機で出国した。日本政府関係者が明らかにした。

 米国防総省などによると、七つある空港入り口のうち「アビー門」前と、近接する出国者らの待機場所「バロンホテル」付近で連続して爆発が起きた。現場では国外退避を希望するアフガン人らが密集しており、大惨事となった。爆発の後、複数の「イスラム国」戦闘員が米兵や民間人らを狙って銃撃を開始したという。

 アビー門では、イスラム主義勢力タリバンによる検問所をすり抜けた犯人が、米兵に身体チェックを受ける際に自爆したとみられている。「イスラム国」は声明で、米兵まで「5メートルにまで近づいて」自爆を実行したと主張した。現場では、米軍とタリバンが退避希望者の保安検査などで連携していたといい、タリバン報道官は、タリバン側にも犠牲者が出たと明かした。

 米政府などは「イスラム国」によるテロへの警戒を強めていたところだった。バイデン氏が今年4月に米軍の完全撤収を表明して以降、初めて米兵が犠牲となった。テロ再発の恐れがある中で、救出作戦が一層困難となるのは必至だ。バイデン政権へのさらなる批判の高まりも避けられない。

 バイデン氏は26日に記者会見し、「我々はこの犯行を許さない。関与した者を追い詰め、代償を払わせる」と述べて報復を誓った。軍首脳に「イスラム国」指導部などを標的とした作戦計画策定を求めたという。

 一方、バイデン氏は救出作戦を予定通り31日まで継続すると表明するとともに、現時点で米軍の追加派遣は必要ないとの認識を示した。タリバンが今回のテロに関わった可能性については「現時点でタリバンと『イスラム国』が共謀した証拠もない」と否定した。

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