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バイデン政権に痛撃 米兵犠牲の「悪夢」、野党攻勢―アフガン連続テロ - 時事通信ニュース

2021年08月27日20時33分

26日、カブールで、病院に搬送される爆発の負傷者(AFP時事)

26日、カブールで、病院に搬送される爆発の負傷者(AFP時事)

  • アフガニスタンのバグラム空軍基地を訪問したトランプ前米大統領=2019年11月(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフガニスタンで起きた連続テロは、31日の駐留米軍撤収期限までわずか5日のタイミングで発生して米兵に犠牲を強い、バイデン米大統領にとって「悪夢のシナリオ」(ロイター通信)となった。駐留延長を求めていた野党共和党には格好の攻撃材料で、政治的打撃は避けられそうにない。

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 「すべての責任は私にある」。バイデン氏は26日の記者会見でこう認めた。予定していたイスラエルのベネット首相との会談を延期するなど、終日慌ただしく対応に追われた。
 国外退避希望の市民らが殺到する首都カブールの空港付近でのテロは、バイデン政権がまさに警戒していた事態だった。共和党は「起きてはならなかった悲劇」(トランプ前大統領)、「世界中のテロリストを増長させる」(マコネル上院院内総務)と批判のトーンを強める。
 バイデン氏は、米同時テロから20年の節目を迎える9月11日を前に、駐留米軍の早期撤収にこだわった。活動が長引けば「武装勢力による攻撃のリスクが高まる」との理由からだが、認識の甘さを露呈。来年秋の中間選挙に向けて功を急いだことが裏目に出た。
 拙速な撤収計画には同盟国も懸念を示していた。24日の先進7カ国(G7)首脳緊急テレビ会議では英国などが駐留延長を要請したが、バイデン氏は拒否。米軍との連携が見込めない中、欧州各国はアフガン出国希望者の退避作戦終了を余儀なくされた。
 バイデン氏は会見で、米国人らの退避と米軍撤収作業の継続を表明したが、成否はタリバンの姿勢次第という側面も強い。与党民主党からも「米国民の安全についてタリバンを信頼することはできない」(メネンデス上院外交委員長)との声が上がっており、情勢がさらに悪化すればバイデン氏の求心力低下は必至だ。

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