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サウジ、著名な女性人権活動家に禁錮刑 米バイデン新政権との問題化も - Newsweekjapan

サウジアラビアの裁判所は28日、著名な女性人権活動家のロウジャン・ハズルール氏(31)に禁錮5年8月の実刑判決を言い渡した。同氏の家族が明らかにした。

ハズルール氏は女性の権利擁護を求める少なくとも十数人の人権活動家とともに逮捕され、2018年から拘束されている。

地元紙によると、国の政治体制の変更を試み、国家安全保障を脅かした罪で起訴されていた。条件付きで刑が停止され、来年3月に釈放される可能性があるという。

国連の人権専門家はこれまで、ハズルール氏の起訴を「誤り」と非難。国連人権高等弁務官事務所も今回の有罪判決について「極めて問題だ」とツイッターに投稿し、直ちに釈放するよう求めた。

バイデン次期米大統領はこれまでサウジの人権対応を批判しており、今回の判決はムハンマド皇太子にとって両国関係を巡る問題になる可能性がある。

米国務省の報道官はハズルール氏の実刑判決に関する「報道について懸念している」とツイッターで表明。「サウジでの女性の権利向上における自由な表現と平和的活動の重要性をわれわれは強調してきた」とし、同氏の2021年の早期釈放に期待感を示した。

バイデン次期米政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官となるサリバン氏は、ハズルール氏による「単なる普遍的権利の行使」に実刑判決が下されたのは「不当で憂慮すべき」とツイッターで批判。バイデン次期政権は「どこで起きているかにかかわらず人権侵害に立ち向かう」とし、サウジの人権問題への対応強化を目指す次期政権の意向を改めて示した。

トランプ大統領はムハンマド皇太子と蜜月関係を築き、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件に絡む国際的なサウジ批判を和らげる役割を果たしてきたが、バイデン氏は現政権よりも強硬な立場を取る考えを示している。

[ロイター]


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