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ミャンマー国軍、スー・チー氏や大統領を拘束 - 日本経済新聞

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問=ロイター

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問=ロイター

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの与党、国民民主連盟(NLD)の広報担当は1日、事実上の政府トップのアウン・サン・スー・チー国家顧問とウィン・ミン大統領が首都ネピドーで国軍に拘束されたと述べた。日本経済新聞の取材に答えた。

NLD広報担当によると他にも拘束された党員がいる。ネピドーにいる連邦議会議員の安否は不明という。「ミャンマーにおける民主主義を守るため、幅広い国際社会の支援が必要だ」と訴えた。警察関係者によると、NLD幹部や同党出身の地方政府トップらも拘束されたという。

1日は首都ネピドーで連邦議会下院が招集される予定だった。ミャンマーでは2015年に政権を奪取したスー・チー氏の与党NLDが20年11月の総選挙で再び圧勝し、民主派政権の継続が決まっていた。だが軍は選挙に不正があったと抗議し、詳細な調査を要求していた。

国軍は31日、ミャンマー駐在の欧米外交団が29日に出した国軍の自制を要求する声明への反論を発表。「2008年憲法に定められている自由で公正な選挙の民主的規範を守るために、可能なことをすべて行う」とした。

国軍は2020年11月に投開票された総選挙(上下院選)で不正があったと主張し、調査に応じない選挙管理委員会や政権に強い不満を表明していた。26日、国軍報道官は記者会見でクーデターの可能性を否定するかを問われ、否定も肯定もせず明確な回答を避けた。翌日にはミン・アウン・フライン国軍最高司令官が士官学校向けのスピーチで「憲法が守られないのであれば(そのような憲法は)無効とされるべきだ」とも発言し、緊張が高まっていた。

国軍関係者によると、国軍と政府の代表者は28日、ネピドーで会合を開き、問題を話し合ったが、合意には至らなかったという。現地報道によると、国軍側は票の数え直しや議会の開会延期を求めたが、政府側は拒否した。

ミャンマーのウィン・ミン大統領=ロイター

ミャンマーのウィン・ミン大統領=ロイター

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