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米国に「歴史的な寒波」 欠航や停電、クリスマス直撃(写真=AP) - 日本経済新聞

【ニューヨーク=山内菜穂子、弓真名】米国が大規模な寒波に見舞われている。米国立気象局は23日、米人口の6割が「歴史的な冬の嵐」の影響を受けているとして警戒を呼びかけた。各地の空港を発着するおよそ4000便が欠航したほか、多くの州で停電が発生。クリスマス休暇となる今週末にかけて影響は広がりそうだ。

イリノイ州シカゴなど中西部では気温が氷点下20~30度台まで低下したほか、南部テキサス州でも多くの地域で気温が氷点下になった。国立気象局によると、今週末までニューヨーク州など東部で厳しい寒さが続く見通しだ。

南部ノースカロライナ州やテキサス州、ニューヨーク州など多くの州で停電も発生した。米メディアによると、一時は全米で150万世帯にのぼった。住民が寒さをしのぐために図書館や公民館を開放する動きが各地で広がる。カナダでも大規模な停電が発生した。

米航空情報サイトの「フライトアウェア」によると、23日正午時点で米空港で発着する航空便のうち約3800便が遅延し、およそ4000便が欠航した。24日の航空便もすでに200便以上の欠航が判明している。米航空各社は寒波の影響を受けた顧客に対し発着便を変更する際にかかる手数料を免除する措置を取っている。

米物流大手フェデックスは一部の拠点が被災し、従業員の安全を確保するため、23日と24日の配達が遅れる可能性があると発表した。クリスマスのプレゼントを郵送したりオンラインで買ったりする消費者も多く、影響が広がりそうだ。

全米自動車協会(AAA)は、23日から1月2日までに自宅から80キロ以上移動する人が1億1270万人にのぼると推定する。多くは車で移動するとみられている。

「家族が集まる大切な時期だが、安全性が確保されるまで移動しないでほしい」。ニューヨーク州のホークル知事は23日、週末の旅行計画を再考するように求めた。急激に気温が下がり、路面の凍結や吹雪が発生。州内の約10万世帯で停電も続いた。22日には非常事態宣言を発出していた。

西部ワシントン州など他州も悪天候による事故が多発しているとして、不要不急の外出を控えるように求めている。

イベントにも影響がでている。NHL(北米アイスホッケーリーグ)はニューヨーク州バッファローとカナダの首都オタワで開く予定だった23日の試合を延期すると発表した。

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