Search

2021年を見据える新型コロナウイルス・世界の「今」。12枚のデータでみる現状 - Business Insider Japan

明治神宮

1月1日、明治神宮には多数の参拝客が訪れた。

REUTERS/Kim Kyung-Hoon

2020年はコロナに始まりコロナに終わる1年だった。

12月29日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスに関する2020年最後のSituation Reportsを更新。世界の累計感染者数は7900万人以上だった(データは27日までに集計したもの)。

そして、年が明けた1月1日。全世界での累計感染者数が8000万人を超えた。

11月頭には累計感染者が4500万人を超えた段階であったことを考えると、それからわずか2カ月でさらに4000万人近くの感染者が確認されたこととなる。新型コロナウイルスの拡大するペースは、今なお、加速している状況だといえるだろう。

日本でも、12月31日に東京都で新たに報告された感染者が1300人を超え、はじめて全国の1日の感染者数が4000人を上回った。これまでの総感染者数は約23万人、死者数も3000人を超えている。

また、1月2日には、東京都をはじめとした関東1都3県(埼玉県、神奈川県、千葉県)の首長が、政府に対して緊急事態宣言の発出を要請した。

今後、イギリスや南アフリカを中心に出現した、感染力が高いと思われる新型コロナウイルスの変異株(変異種)の国内流行も懸念される状況。日本は、そして世界は今、どのような状況に陥っているのか。

あらめて、現状の感染状況を直視したい。

世界の累計感染者数をみると、アメリカ大陸、ヨーロッパでの感染が74%と大半を占める。日本が含まれる地域は「西太平洋」で、地域的に一番感染者数は少ない。

世界の総感染者数

世界の創感染者数の内訳。WHOの6つの地域区分のどこにも含まれない地域でも、数は少ないが感染者が確認されている。総感染者数は、そういった地域の感染者を含めた数値であるため、%の総和が100を下回っている点に注意。

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

1月1日段階で世界の感染者数は約8200万人。死者数は180万人を超えた。感染者数や死者数ともに高止まりしている。

世界の感染の動向

出典: WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard

9月の終わりからヨーロッパで顕著に感染が拡大していた。また、12月中旬頃にはアメリカ大陸でも感染者が多数確認された時期があった。

世界の動向内訳

出典: WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard

直近7日間で、アメリカ大陸では約200万人、ヨーロッパでは約150万人の感染が確認されている。

世界の感染状況

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

色が濃い地域ほど新規感染者数が多い国。アメリカ、ロシア、イギリス、インドなどが最も濃く、日本はその次に感染者数が多いカテゴリーに分類されている。

世界の状況

世界の感染状況。

出典: WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard

アメリカ大陸では、アメリカの感染者数が2000万人を越えようとしている。また直近7日間の感染者数も130万人を超えるなど、ワクチンの接種を開始してはいるが、未だ収束の目処が見えない。

アメリカ大陸

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

ヨーロッパではロシアでの感染が止まらない。WHOのデータ集計後、ロシア政府は死亡者数が3倍以上(約18万人)に及ぶことを明らかにした。また、直近7日間では、変異株が出現したイギリスでの感染者が多い。

ヨーロッパ

ロシアでは1月〜11月までの死者数が2019年比で約23万人増加。そのうち8割が新型コロナウイルスを原因としたものだと発表した。

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

東南アジアではインドの感染者数が1000万人を超えた。また、インドネシアは感染者数、死亡者数がともに多く、致死率は3%近くになっている。

東南アジア

致死率は死亡者数÷感染者数。

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

東地中海地域は、イランでの致死率が5%に近づいている。イラクでも死者数が多く、致死率は2%を超えている。

東地中海

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

アフリカ大陸では、南アフリカでの感染の拡大が気になる。ここ1週間でも、8万人以上の感染者が確認されている。

アフリカ

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

西太平洋地域は、フィリピンの感染者数が日本の倍。ただし、直近7日間での感染者は日本が最も多い。中国の累計感染者数は11月から5000人程度しか増えていない。

西太平洋

出典:WHO Situation reportsよりFlourishを用いて編集部が作成。

世界の中で、日本は飛び抜けて感染者・死者が多いわけでも、少ないわけでもない。ただし、現状はどう考えても感染者、死者ともに増加しているフェイズにある。

日本

出典: WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard

(文・三ツ村崇志

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/387SDRq
世界

Bagikan Berita Ini

0 Response to "2021年を見据える新型コロナウイルス・世界の「今」。12枚のデータでみる現状 - Business Insider Japan"

コメントを投稿

Powered by Blogger.