米 フロイドさん死亡事件 元警察官に禁錮22年6か月の量刑 - NHK NEWS WEB

去年5月、アメリカの中西部ミネソタ州で黒人のジョージ・フロイドさんが白人の警察官に9分以上にわたって首をひざで押さえつけられて死亡し、警察官の暴力や人種差別への抗議活動が全米に広がるきっかけとなりました。

この事件で、フロイドさんの首を押さえつけた元警察官のデレク・ショービン被告は第2級殺人など3つの罪に問われことし4月、すべての罪で有罪の評決が出されました。

この有罪の評決に対する量刑として25日、ミネソタ州の裁判所はショービン被告に禁錮22年6か月を言い渡しました。

これは、検察側が求めていた量刑の30年を下回っていますが、ミネソタ州の量刑のガイドラインが同じ罪に対して示している10年8か月から15年を上回っています。

裁判所の判事は、量刑の理由について「警察官としての信用や権威の乱用と、フロイドさんに対して示した残酷な態度に基づいた」と述べました。

フロイドさんの弟は、量刑言い渡しの後会見し、「兄のために正義がなされることを願ってきたが、奪われた命はかえってこない。私たちは戦い続けなければならない」と述べました。

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