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「差別的ロックダウンだ」…オーストリアで未接種者に外出制限、警官が抜き打ち確認も - 読売新聞

 【ベルリン=中西賢司】欧州のオーストリアで、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えていない人の外出制限が始まった。感染が拡大するドイツでも規制強化の議論が進むが、未接種者に狙いを定めた対策には「差別だ」との反発も広がる。

 規制は15日から10日間の予定で、ワクチン未接種者は仕事や食品などの買い出しを除いて外出が禁じられる。警官が街頭での抜き打ちで接種状況を確認し、違反者には最大3600ユーロ(約47万円)の罰金が科される可能性がある。

 原則として12歳以上の未接種者に適用され、対象は人口の2割に相当する約200万人に上る。

 オーストリアの新規感染者は13日に過去最多の1万3000人超を記録した。英オックスフォード大などが集計するアワー・ワールド・イン・データでみると、15日時点のワクチン接種率は64%で、88%のポルトガル、80%のスペインなど他の西欧諸国より低く、67%のドイツと同程度の水準にとどまる。

 アレクサンダー・シャレンベルク首相は「目的は未接種者にワクチンを打ってもらうことだ。家に閉じ込めることではない」と訴えた。感染状況が深刻さを増す中、行動制限に理解を示す国民が多い一方、野党政治家は「未接種者への差別的なロックダウンをやめろ」と批判を強めており、抗議集会も開かれている。

 ドイツでも、新政権樹立に向けて交渉する主要3党が、未接種者への規制強化を盛り込んだ感染対策案を国会に提案している。陰性証明などがない限り、電車やバスの利用を禁じることなどが柱だ。首都ベルリンの飲食店などでは未接種者は既に実態として締め出されており、「基本的な権利の侵害だ」(野党政治家)として是正を求める声も上がっている。

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