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「中国大陸に送られるぞ」 解散の民主派団体幹部が明かした「圧力」 - 朝日新聞デジタル

 香港で民主運動を支えてきた主要団体「香港市民支援愛国民主運動連合会」(支連会)が25日、解散を決めました。同会の鄒幸彤副主席は幹部が次々と香港国家安全維持法国安法)違反容疑で逮捕されるなか、9月8日に自身も逮捕されるまで民主を求め続けていました。8月下旬に行った朝日新聞のインタビューで、解散に至るまでの「圧力」について語っていました。インタビューの主なやりとりを紹介します。

 ――支連会のメンバーが解散を支持していたのは、どういう理由からですか。

 「メンバーの多くが『仲介人』と呼ばれる人たちから、『解散しなければ極めて重大な結果を招く』と脅されていました。『多数の逮捕者が出る。みんなの運命を壊してしまってもいいのか。解散しか道はない』と、(支連会の)常務委員らに伝えてきました」

 ――仲介人とはどんな人たちでしょう。

 「政府の上層部とつながりのある人たちです。彼らに正式な肩書はありません。我々とも面識はあり、ずっと連絡がなかったのに突然、『話がある』と言って接触してきます。(250人以上が一斉辞職した)民主派の区議会議員にも同様の脅しがありました。仲介人がメッセージを届け、我々が言うことを聞かなければ、親中メディアによる攻撃が始まり、再び脅しのメッセージが届きます。こうして多くの民主派団体が圧力を感じ、解散に追い込まれています」

 ――鄒さんにも接触がありましたか。

 「天安門事件の追悼集会を予定していた6月4日の前に、『お茶を飲もう』と誘われました。『絶対に集会はやめろ。(会場の)ビクトリア公園には行くな』と言われ、『こうした活動をやめなければ、国安法55条の規定で、中国大陸に送られて裁かれる』と告げられました」

 (それでも公園に行こうとした鄒さんはその日の朝、無許可集会を公告した容疑で逮捕されてしまいました)

 ――警察当局は支連会を「外…

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