金正恩氏、２０キロ減量し体重は１２０キロ…韓国・国家情報院が「影武者説」を否定 - 読売新聞オンライン

　【ソウル＝上杉洋司】韓国の情報機関・国家情報院は２８日、国会の情報委員会で北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記が、党の内部で「金正恩主義」という新たな思想体系を作り始めたと明らかにした。

　北朝鮮では、正恩氏の祖父と父の名前を冠した「金日成（キムイルソン）主義」「金正日（キムジョンイル）主義」の用語が用いられていた。委員会所属の国会議員によると、今回、「金正恩主義」を確立する試みがみられるようになったと報告された。党の会議場に掲げられていた金日成、金正日両氏の写真も撤去されたという。正恩氏による権力の掌握が進んでいる証しと言えそうだ。

　委員会では、正恩氏が約２０キロ・グラム減量し、現在の体重が約１２０キロ・グラムであるとの報告もあった。人工知能（ＡＩ）などを用いて高解像度の動画を分析した結果で、健康に問題はないとみられるという。一部メディアで映像の人物が正恩氏の「影武者」だと指摘されていることについては「根拠がなく、事実ではない」と断定的な報告があった。

　また、今年９月に最高政策指導機関とされる国務委員会の委員となった正恩氏の妹、金与正（キムヨジョン）氏は「外交安保を総括している」との見方が示された。

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